白い月という球に

思うまま、わがままに。適当に書き連ねる、つくりものたち。 コメント・トラックバック歓迎です♪

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子供の頃から、鏡が苦手だった。
写真も、だ。

鏡の中の自分、写真の中の自分を見るたびに、私は思い知らされるのだ。
……自分の瞳に宿る、あまりにも致命的な空虚さを。





この後、桜野たちは、通り道のスーパーで買出しをする予定だ。
私は、その間に桜野の部屋に侵入し、ロフトに身を潜める。

桜野に指示されたことは、それで全て。
具体的にそこで何をするつもりなのか、やつは言わなかった。


そして、その作戦行動に伴い、桜野の部屋の合鍵も受け取っていた。


「レイン専用の鍵だから、返さなくて良いんだからね♪」という言葉とともに。

……作戦が終了した暁には、やつの部屋の郵便受けに強制投函しようと思う。
うん。それがいい。


桜野の部屋には、前にサークル仲間、何人かと押しかけたことがある。
場所は把握していた。





ぶらぶらと夜の道を歩きながら、私はまた空を見上げた。
子供の頃からの、癖みたいなものだ。

星たちの、しんとした光に心奪われる。
いつだって。

何度だって。



子供の頃と、一体、私の何が変わったというのだろう。

私は相変わらず、にこにこと「天使みたい」なピエロを演じている。
吐き気がする。



例えば、他人の痛みが分かる人を、心優しき人とするならば。
……その人は、なんて厄介な存在なのだろう、と思う。

他人の痛みを癒そうが、……他人の痛みにつけ入ろうが、結局、その傲慢な性質は変わらない。

そんなの、結果から見れば、他人の弱点をサーチして自分が優位に立とうとしているだけじゃないか。
たとえ、本人にその自覚がなかろうとも。


……いつかの笑顔。
よぎる。

私は、軽く、頭を振る。






「大丈夫だよ。心配しなくても、天使みたいなレインは、『ソフィア』にぴったりだから♪」

分かっている。
だからこそ、私は、拒絶する。









透きとおった、夜の底。(16)を読む。

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学
コメント

こんばんは。

ずーずーしーけど、キレイな人間は実は桜野だけなんじゃないかとだんだん思えてきました(^^)
あと「部屋の合鍵」って文字を見て、よし後は迷路と雨だなと思った自分はビョーキだなとも思いました(^^;)
2007/11/20(火) 00:00:10 | URL | そこでねこが #-[ 編集]

そこでねこがさん、コメントありがとうございます。

確かに、ある方向から見ればそうなのかも。
まぁ、ずうずうしいですけど(笑)
しかし、レインとか、すごく嫌がりそうな意見ですね~。

鍵については、私も同じようなこと思いました……。
2007/11/20(火) 19:56:07 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]

お、ここで連載前に宣言してた爆弾が炸裂したような気がします。

「そんなの、結果から見れば、他人の弱点をサーチして自分が優位に立とうとしているだけじゃないか。」
もみじさん、鋭いねー。
て、肯定してるとこっちが桜野みたいですが。
ポチッと。
2007/11/21(水) 00:19:39 | URL | 銀河系一朗 #-[ 編集]

銀河系一朗さん、こんばんは~。
コメント、どうもです。

まぁ、きっと、この辺りから、レインの好き嫌いが分かれてくるでしょうねえ(笑)
桜野はもともと嫌われてますが。

一応、「成長物語」にする予定ですが、どうなることやら。
2007/11/21(水) 18:17:46 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]
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2007/11/22(木) 04:03:40 | | #[ 編集]
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