白い月という球に

思うまま、わがままに。適当に書き連ねる、つくりものたち。 コメント・トラックバック歓迎です♪

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桜野零人と、私と、君島霧華と。

通されたのは丸いテーブルで、私たちはそれぞれが正三角形の頂点となった。
君島はミルク系のカクテルを、桜野はウィスキーの水割りを、私は焼酎ロックを持って、「初三人飲みを祝して」乾杯をした。



会は和やかに進行した。

「レイン、レイン、あれやった? あの、最近出た最新作!」
「あー、エイトですか? やってますよ! ヒロインめちゃくちゃ可愛いです!!」
「レインって、いつも、そういうとこばっかり見てるよね~」


「えと……服がとても凝っているゲームのことですか……?」

「そうそう! って、あれ? 霧華ちゃんもああいうゲームやるの~? すごい、意外だ……」
「ほんと! ゲーム馬鹿なレインならともかく、霧華ちゃんとRPGって、かなり異色な組み合わせかも♪」
「ゲーム馬鹿って、なんですか~」

「いえ、私じゃなくて……弟がやっているのを横で見ていました……」

「あー、霧華ちゃん、弟さんと一緒に住んでるんだもんね~。納得~」
「レインもさ、霧華ちゃん見習って、ゲームは僕に任せなよ! 僕が遊びに行くと、いつもレインばっかゲームやってるし~」
「別に、ゲームなら、自分のとこですれば良いじゃないですか」
「一人でやっても、つまんないもーん」

「お二人、とても仲良しさんなんですね……」
君島は、にっこりと笑う。

「ええー、全然そんなことないよ~。ねえ、レイン?」




…………。

会は、おおむね、和やかに進行した。

時折、微かな緊張が走る。
発生源は、君島霧華。


気付かない人は気付かないぐらい、ささやかな温度の変化。

……が、遺憾ながらそういうものに、私はとにかく敏感なのだ。
桜野も普通に、気付いているだろう。



この空気は、この場だけの話ではなく。
ここ最近、サークルの活動中でも、密かに繰り広げられている光景だったりする。

桜野が君島に話しかけられたときに、何も気にせず私に絡むのがいけない。




「僕的レッドゾーンに突入しちゃったから」

焼酎の残りを流し込みながら。
私は、昨夜の桜野の言葉を、じんわりと思い出していた。









透きとおった、夜の底。(14)を読む。

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コメント

ええと、これはつまり、レインを当て馬にして
じりじり焦らして、
君島霧華を零人に惚れさせようという
リスキーな作戦なのかな?

ファブイと。
2007/11/17(土) 20:36:31 | URL | 銀河系一朗 #-[ 編集]

>銀河系一朗さん

コメント、ありがとうございます。
んー、正解といえば正解、みたいな?(笑)

書きたいように書けるか分かりませんが、一応まだ続くのでよろしくお願いします~。

2007/11/17(土) 22:00:48 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]
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