白い月という球に

思うまま、わがままに。適当に書き連ねる、つくりものたち。 コメント・トラックバック歓迎です♪

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彼女は、とても美しかった。

窓際で本を読む姿、それは全てのものを拒絶しているようで。
彼女の周りの硝子のように張り詰めた空気は、ただ、凛と鳴る。

その表情は無機質で。
それでいて、
内に秘められたあらゆる感情が奇跡のように拮抗して静止しているように、
僕には見えた。

誰もいない教室で声をかけた僕に、
彼女は色のない瞳を向ける。
その瞬間、僕を駆け巡った温かな血潮は。
期待は予感は歓喜は……!

僕は、なびく白いカーテンの海原で、暴力的に彼女の唇を奪う。
細い手首。
尚遠い彼女の瞳に、僕は終わりなき快楽を知る。
決して手に入らぬもの。
壊れぬもの。
どうして、こんなに心を惹きつける?

耳元で囁く甘言は、そのままの形で彼女に吸い込まれ。
彼女の中に降り積もり、彼女を成す一部となるだろう。
僕は、彼女に僕の証を刻み続け。

やがて。

堰が決壊し、彼女の女が目醒めたとき。
望み望まぬ、そのときには。

僕は微笑みながら、彼女に言うだろう。





「汚い」


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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学
コメント

願望(欲望)と現実

あ~なんか分かる気がします、この感覚。
(自分の中でもやもやする)
2007/11/13(火) 10:14:09 | URL | たぬき #osd7LS92[ 編集]

たぬきさん、こんにちは。
分かりますか?(笑)
仲間、仲間!

このぐらいのものだと、「感覚」だけで書けるから楽ちんです♪(笑)
2007/11/13(火) 10:25:34 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]
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