遠目に見ても、君島霧華がいつもより身なりに気を使っているのが分かった。
まぁ、彼女の場合、普段もかなりきちんとした格好をしているのだけれど。
その目は、ぼんやりと人々の往来に向けられている。
「じゃ、打ち合わせどおりにね♪」
小さく言うと、桜野は君島のほうへと駆けて行った。
ため息をつく。
……ここまで来たら、やるしかない、か。
私は覚悟を決めて、二人のほうへと向かった。
が。
「ごっめーん、待った?」
「いえ、今来たところです……」
走り寄った桜野に、君島は頬を赤く染め控えめに応える。
私の目の前。
…………。
……いや。
私、やっぱり、この人たちとは、本当は一瞬でも同じ場所に存在したくない。
うん。
「霧華ちゃん、こんばんは〜」
近くに行って声をかけると、君島はきょとんとした顔でこちらを見た。
私を認識した、その瞬間。
「霧華ちゃん、今日も可愛い〜。 なんか、この3人で飲むのって新鮮だ……。桜野先輩、ナイスです!」
「でしょ、でしょ。レインもそう思うでしょ? 絶対、楽しいと思うんだよね〜♪ 僕、両手に花だし! ……あはは、霧華ちゃん、驚いてる驚いてる」
「え……と、すごくびっくりしました……」
君島は目を細め、にっこりと笑った。
……君島霧華が「天海鈴音」を認識した、その瞬間。
君島の顔に浮かんだその表情の意味するところは。
きっと、彼女自身も分かっていないんじゃないかと。
私は、気付かない振りをしたのだ。
いつものように。
透きとおった、夜の底。(12)を読む。
まぁ、彼女の場合、普段もかなりきちんとした格好をしているのだけれど。
その目は、ぼんやりと人々の往来に向けられている。
「じゃ、打ち合わせどおりにね♪」
小さく言うと、桜野は君島のほうへと駆けて行った。
ため息をつく。
……ここまで来たら、やるしかない、か。
私は覚悟を決めて、二人のほうへと向かった。
が。
「ごっめーん、待った?」
「いえ、今来たところです……」
走り寄った桜野に、君島は頬を赤く染め控えめに応える。
私の目の前。
…………。
……いや。
私、やっぱり、この人たちとは、本当は一瞬でも同じ場所に存在したくない。
うん。
「霧華ちゃん、こんばんは〜」
近くに行って声をかけると、君島はきょとんとした顔でこちらを見た。
私を認識した、その瞬間。
「霧華ちゃん、今日も可愛い〜。 なんか、この3人で飲むのって新鮮だ……。桜野先輩、ナイスです!」
「でしょ、でしょ。レインもそう思うでしょ? 絶対、楽しいと思うんだよね〜♪ 僕、両手に花だし! ……あはは、霧華ちゃん、驚いてる驚いてる」
「え……と、すごくびっくりしました……」
君島は目を細め、にっこりと笑った。
……君島霧華が「天海鈴音」を認識した、その瞬間。
君島の顔に浮かんだその表情の意味するところは。
きっと、彼女自身も分かっていないんじゃないかと。
私は、気付かない振りをしたのだ。
いつものように。
透きとおった、夜の底。(12)を読む。





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>匿名さん
喜んで♪
桜野はこういうやつです(笑)
はっきり書いてないけど、どういう心理か知りたいですね。
二人きりと思ってたら、相手は初めから自分の同性と三人のつもりだった。
ムッとする気持ちは桜野に向けてか、レインに向けてか?
ベクトルふぁぶい
>銀河系一朗さん
現時点の予定では、そういうところもこれからのストーリーに関わってきます。
予定は、未定ですが(笑)