2コマ目が一緒だった友達と学食でお昼を食べていると、携帯電話が鳴った。
桜野からのメールだった。
『時計台前に18時に来てね♪ 時間厳守』
内心、桜野とは、出来うる限り関わりたくなかったが、そうもいくまい。
……というか、行かないとか言ったら、正直、何をされるか分からない。
本当に。
「天海鈴音(アマミ・レイン)? どうした、いきなり固まって」
倉木真琴(クラキ・マコト)は箸を止め、切れ長の眼で私の顔を覗く。
「あ、ごめんね、なんでもないんだ。……ただちょっと、いやぁなメールが来ちゃって」
倉木は少し首をかしげ、考えるそぶりをした。
「……ああ、例の先輩だな」
鋭い。
「そう。……正直、かなり、行きたくないんだけど」
18時に待ち合わせて、一体、やつは何をするつもりなんだろうか。
まさか、ただの食事というわけではないだろう。
……しかし、その可能性も含め、あらゆる可能性を捨てきれないのが、桜野零人というやつなのだった。
「大変だな、天海鈴音も。まぁ、また、楽しい報告を期待しているよ」
倉木は口元を斜めにし、心底楽しそうに私を見た。
うん……。
なんだって、こう、私の周りにはこういう感じの人ばかり寄ってくるんだろうか。
「それは、まぁ、いわゆる、類友ってやつだ」
「真琴ちゃん……心の声に、わざわざ答えてくれなくていいから」
お味噌汁をすする。
「天海鈴音は、面白いからなあ」
「……それ、もしかして、誉めてるの?」
「誉めてる、誉めてる」
「…………」
こうして、倉木とのランチタイムは、終始和やかな雰囲気の下、進行したのだった。
透きとおった、夜の底。(10)を読む。
桜野からのメールだった。
『時計台前に18時に来てね♪ 時間厳守』
内心、桜野とは、出来うる限り関わりたくなかったが、そうもいくまい。
……というか、行かないとか言ったら、正直、何をされるか分からない。
本当に。
「天海鈴音(アマミ・レイン)? どうした、いきなり固まって」
倉木真琴(クラキ・マコト)は箸を止め、切れ長の眼で私の顔を覗く。
「あ、ごめんね、なんでもないんだ。……ただちょっと、いやぁなメールが来ちゃって」
倉木は少し首をかしげ、考えるそぶりをした。
「……ああ、例の先輩だな」
鋭い。
「そう。……正直、かなり、行きたくないんだけど」
18時に待ち合わせて、一体、やつは何をするつもりなんだろうか。
まさか、ただの食事というわけではないだろう。
……しかし、その可能性も含め、あらゆる可能性を捨てきれないのが、桜野零人というやつなのだった。
「大変だな、天海鈴音も。まぁ、また、楽しい報告を期待しているよ」
倉木は口元を斜めにし、心底楽しそうに私を見た。
うん……。
なんだって、こう、私の周りにはこういう感じの人ばかり寄ってくるんだろうか。
「それは、まぁ、いわゆる、類友ってやつだ」
「真琴ちゃん……心の声に、わざわざ答えてくれなくていいから」
お味噌汁をすする。
「天海鈴音は、面白いからなあ」
「……それ、もしかして、誉めてるの?」
「誉めてる、誉めてる」
「…………」
こうして、倉木とのランチタイムは、終始和やかな雰囲気の下、進行したのだった。
透きとおった、夜の底。(10)を読む。





桜野零人からの呼び出し怖いですね。
天海鈴音と苗字がわかって、たぶん小学校から甘味と呼ばれてからかわれてたのではと心配。
ファブイと。
レインが本名だったことが軽く衝撃でした。
ネーミングセンスが羨ましいです。
>銀河系一朗 さん
ご心配、ありがとうございます(笑)
主人公、やっとフルネーム出せました。
長かった。
というか、フルネームを呼ばせるためだけに、友達がこんな性格に……。
>安憧夏 さん
いやいや。
恥ずかしい名前をつけてしまいました(笑)
ちなみに「レイン」という名前は、『serial experiments lain』というアニメの主人公からもらいました。
漢字は違うのですが。
最近きちんと皆さんのページを見れなくて、今日読みたかったもみじさんの「透きとおった、夜の底」をいっきに読みました!!
やっぱり感覚が好き!
温度とかそんなのが伝わる感じがとても好きです。
(また好き連発ですね・・
つづき楽しみにしていま〜す
>たぬき さん
わー、気に入っていただけたようで良かったです!
ブログで連載って、初めてなのでいろいろ試行錯誤の跡が……(笑)
好きって言ってもらえると、嬉しいです〜。
だが、しかし、終わるまでは安心できないですね(笑)
というか、終わるんだろうか……。
ストーリー、大雑把には決めてあるのですが。