白い月という球に

思うまま、わがままに。適当に書き連ねる、つくりものたち。 コメント・トラックバック歓迎です♪

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
私は、いつの間にか電車に乗っていた。
高校時代、毎日通学に使っていた、田んぼを突っ切る電車。

電車の中には、私のほかに誰もいなくて、「ああ、私は死んじゃったのかな」となんとなく思った。

車内には午後の柔らかい日が差し込み、眠たげで、私は静かな幸福を感じ目を閉じた。
がたんごとん、とかつて慣れ親しんだ振動は、久しぶりの私を甘やかす。

本当は、知っている。
知っているんだ。

電車はこのまま、母校に私を連れて行くだろう。
そこで私は、たくさんの、さよならをしなくちゃいけない。
お葬式なのだ。


これから、私は私を殺しに行く。
私は黙って、私を受け入れるだろう。



スポンサーサイト
テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学
コメント

死後の世界(のようなもの)は、いろんな表現ができますよね。こんな穏やかな死も、長い人生の終点(終着駅)なら受け入れられそうかな。まだ死にたくないけど。笑



2007/09/02(日) 00:17:42 | URL | たろすけ(すけピン) #rFJbKIhU[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/09/02(日) 00:27:43 | | #[ 編集]

簡単にできました……と、ひとりごと(笑)

ある意味、幸福は死に近い気がします。
それは、停滞を呼ぶ。


2007/09/02(日) 01:11:14 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]

これも奥が深い。

もみじさんの今日のコメントで
作品を見る目はかわった
あらためて色々よんでいます
もみじさん凄いや

良い文章を書く
ほんとうすべてに味があります
2007/09/20(木) 19:19:01 | URL | 見習猫シンΨ #ap6q.jK2[ 編集]

>見習猫シンΨさん

……褒めすぎですよ!
まぁ、単純に嬉しいかったりするのですが(笑)

でも、そうやって、じっくり作品を読んでいただけるのは、物書きとして本当に幸福なことだと思います。
ありがとうございます。
2007/09/20(木) 21:05:11 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://sekainoiro.blog114.fc2.com/tb.php/32-a0c4b28d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。