白い月という球に

思うまま、わがままに。適当に書き連ねる、つくりものたち。 コメント・トラックバック歓迎です♪

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小さな花が咲きました。
私は誰にも見つからないように、そっと隠します。
小さな花は、やがて、たくさんの花を呼び覚ましました。

「私の中で乱れ咲く花たちは何を望む?」

とても可愛らしい花です。
私はその丘で目をつむって、風に揺れる億千の花たちのささやきを聞きます。
さわさわ。
さわさわ。
私の胸に静かな不安が広がっていきます。
それは、真っ赤な色をした不安です。

私は目を開き、急いでその丘への道を閉ざしました。

さわさわと、花たちは私にささやきます。
それは、幸せへの階段なのだと。
孤独からの脱却なのだと。
ああ、さわさわ、さわさわと、花たちは私にささやき続けるのです!

あなたは私が狂っているとお考えですか?
小さくて可愛い花たちのささやきに耳を貸そうとしない私を、おかしいと笑いますか?
私には見えるのです。
幸せそうに笑う私が。もはや私ではなくなっている私が満ち足りた様子で歩いて行く様子が。
この目にはっきりと!

勘違いしないでください。
変化を恐れているのではありません。
違うんです。
これは、強制終了です。
私は私が私でなくなることに耐えられないだけ。
そう思うことは、異常でしょうか? 異常なのでしょうか?

小さな花たちは、少しずつこちらに浸食してきています。
私は必死で耳を塞ぎます。

それでもかすかに聞こえる花たちのささやきは、
ああ、こんなにも耳に心地よく。

「私の中で乱れ咲く私は何を望む?」


赤。





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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学
コメント

初めてここを訪問した時を思い出しました。
この記事を読んで、ああ。これがもみじさんなんだな。って。^^;ゞ

深層心理の花は、皆それぞれ違った色なんでしょうね。近い未来。遠い未来。何色の花が私を不安になせるのかな。


的外れなコメントであったら、削除希望です。爆
2008/09/08(月) 13:16:53 | URL | たろすけ(すけピン) #rFJbKIhU[ 編集]

いやいや。
的外れも何もないですよ(笑)
私はきっと、自分の存在を規定したいがために言葉を連ねているのだろうから。

他人は鏡で、人は自分の姿をその鏡を通して知っていく。
閉じた世界に住んでいた私は、自分が何者であるかを知らない。

揺れ続けていきたいと思うのです。
存在を規定し、否定し、規定し、……私はずっと揺れ続けていたい。

しかし、一年なんて、あっという間ですよねぇ。
本当に。
2008/09/09(火) 00:42:43 | URL | もみじ #KKhd1Ueo[ 編集]
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