![]() | “文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫) (2006/04/28) 野村 美月 商品詳細を見る |
シリーズ一作目。
文学少女が推理する。
太宰治の『人間失格』がモチーフ。
なんだか古い感じのするラノベだなぁ、という印象。
なんでだろう……?
でも、面白かった。
先輩が脱ぐところとか、どきどきしてしまった(笑)
太宰治の『人間失格』は結構好きなお話で、期待しながら読んだのだけれど、ううむ、という感じ。
いや、私は『人間失格』の手記の部分は、間違いなくハッピーエンドだと思っているのですよ。
私の狭い人間関係では、この意見に同意してくれる人がいまだ見つからないのですが(笑)
以下、昔書いた書評から抜粋。
『人間失格』のあらすじをざっと。
「はしがき」と「あとがき」に登場する「私」が手に入れた「手記」の中身が、話の大部分を占めています。
その手記を書いた人物、葉蔵の幼少時代から二十代後半までのこと。
葉蔵は幼い頃から他人を恐れ道化を演じてきました。
青年期になり、女に好かれ、金に困り、酒におぼれ、共産主義の運動に参加し、女と入水し一人助かり、男めかけみたいな生活をし、漫画を描き、女の衣服を持ち出し、酒を飲み、結婚し、猥画を書き、催眠剤を飲み死に損ない、喀血し、モルヒネ中毒になり、だまされ脳病院に入れられ、狂人、廃人、人間、失格、という感じです。手記は、田舎で醜い老婆と二人っきりで療養生活を送っている、というところで終わります。
「私」にこの手記を貸した女は言います。
葉蔵は、神様みたいないい子でした、と。
読み終わってしばらく待ってみても、気分は落ち込みませんでした。
この手記はハッピ−エンドでしょう。
もう、人に怯えることもないのですから。
「あとがき」の最後も、にやりとさせられます。
葉蔵の不幸は結局、ただの独りよがり以外の何者でもないわけで。
……読む前から内容が分かっていた気がします。
どこかであらすじを読んだのかもしれないけれど、多分『人間失格』という題名から。
読む前から登場人物がどんな不幸を抱えているのか分かっていた気がします。
……「はしがき」の子どもの醜い笑顔がどういう種類のものか読み進める前から分かっていた気がします。
読んでいる間、この話をどういう風に終わらせるのかが、気になっていました。
「落ち込む」という前知識から、そんなに心配していなかったのですが、……良いですね。
葉蔵の安らぎが人の中にあったら、私は本を投げていました。
葉蔵の結末について、登場人物に語らせているのもいいです。
否定っぷりが少しわざとらしいですが。
著者の皮肉な笑みが見えるようです。
皮肉と言えば、この『人間失格』を書いたあと、太宰治は投身自殺をしたそうです。
太宰治のことなんか大して知らないのに、絶対この人死ぬとき笑ってただろうな、と思いました。
……親しみを感じています、多分。
どうせ、私は、『人間失格』も『ライ麦畑でつかまえて』も『星の王子さま』も、みんな好きですよー、っと(笑)






浅薄なりに僕もその3作品は結構好きです。
そしてそのお三方は他の作品もなかなか好きです。
ていうか『人間の土地』なんか大好きです。
そこでねこがさん、こんにちは。
『人間の土地』……読んだことないです。
随筆集なのですね。チェックしてみよう。
他の作品ということなら、私は『ナイン・ストーリーズ』が結構好きです。