鍵を回す音がした。
ぼうっとしていたようだ。
目を開けたまま、眠っていたのかも知れない。
……私は、よくやるのだ。
扉が開く音。
外のざわめき。
桜野と君島の話し声。
がさごそとビニールの袋が、たてる音。
二人の息遣い。
扉が閉まる音。
桜野と君島が部屋の中へと入ってきた。
がこん、と桜野は、持っていた袋を床に置く。
「寒いね〜、ストーブつけるね♪」
「……はい」
桜野はストーブをつけた。
これで、こちらもすぐに暖かくなるだろう。
ロフトの奥で小さくなって息をひそめて寒さに震えている自分のこの状況に、苦笑する。
扱いが、ひどすぎやしないか?
「すいません、荷物全部持たせてしまって……」
「気にしなくて良いよん♪ 女の子に重いもの持たせられないし〜」
二人は、そわそわと初々しく。
コートなどを脱ぎ、こたつに収まったようだ。
袋から、物を取り出す音。
がこん、と重い音もする。お酒か何かだろう。
「でも……なんだか、鈴音ちゃんに悪いような気がします。私だけ、お邪魔しちゃって……」
ふふ、と桜野は笑った。
「いいんだって♪ レインにはテレビゲームという素敵な恋人がいるんだから」
「そうですか……。でも、たぶん、……鈴音ちゃん、零人先輩のこと、好きだと思うんです」
「ええー。それはないって!」
「でも私、子供の頃から、人の心とかに敏感で、分かるんです……。鈴音ちゃん、零人先輩といるとき、すごく楽しそうだから」
「んー。霧華ちゃんがそう言うなら、そうかも知れないけど。……でも、僕、レインは可愛い後輩だと思ってるけど、そういう風に見たことないしなー」
桜野は、そこで一旦口をつぐむ。
共犯者めいた、親密な沈黙が下りる。
「だって、レイン、全然女の子っぽくないしー。正直、レインを好きになるとか、ありえない」
「……零人先輩、なんか、ひどいです。私、鈴音ちゃんに、告げ口しちゃいます……」
「え、ちょっと待って。霧華ちゃん、それ、なしだよー!」
暖かくなり始めた部屋を、二人の笑い声が満たす。
乾杯、と缶を開ける音がした。
私は、目を細める。
桜野は、部屋に私がいることを知っている。
全部知ってて、朗らかに笑っているのだ。
私の不本意な胸の鈍痛も。
……それを、素知らぬ顔で押さえ込もうとしていることも。
きっと、全部。
透きとおった、夜の底。(18)を読む。
ぼうっとしていたようだ。
目を開けたまま、眠っていたのかも知れない。
……私は、よくやるのだ。
扉が開く音。
外のざわめき。
桜野と君島の話し声。
がさごそとビニールの袋が、たてる音。
二人の息遣い。
扉が閉まる音。
桜野と君島が部屋の中へと入ってきた。
がこん、と桜野は、持っていた袋を床に置く。
「寒いね〜、ストーブつけるね♪」
「……はい」
桜野はストーブをつけた。
これで、こちらもすぐに暖かくなるだろう。
ロフトの奥で小さくなって息をひそめて寒さに震えている自分のこの状況に、苦笑する。
扱いが、ひどすぎやしないか?
「すいません、荷物全部持たせてしまって……」
「気にしなくて良いよん♪ 女の子に重いもの持たせられないし〜」
二人は、そわそわと初々しく。
コートなどを脱ぎ、こたつに収まったようだ。
袋から、物を取り出す音。
がこん、と重い音もする。お酒か何かだろう。
「でも……なんだか、鈴音ちゃんに悪いような気がします。私だけ、お邪魔しちゃって……」
ふふ、と桜野は笑った。
「いいんだって♪ レインにはテレビゲームという素敵な恋人がいるんだから」
「そうですか……。でも、たぶん、……鈴音ちゃん、零人先輩のこと、好きだと思うんです」
「ええー。それはないって!」
「でも私、子供の頃から、人の心とかに敏感で、分かるんです……。鈴音ちゃん、零人先輩といるとき、すごく楽しそうだから」
「んー。霧華ちゃんがそう言うなら、そうかも知れないけど。……でも、僕、レインは可愛い後輩だと思ってるけど、そういう風に見たことないしなー」
桜野は、そこで一旦口をつぐむ。
共犯者めいた、親密な沈黙が下りる。
「だって、レイン、全然女の子っぽくないしー。正直、レインを好きになるとか、ありえない」
「……零人先輩、なんか、ひどいです。私、鈴音ちゃんに、告げ口しちゃいます……」
「え、ちょっと待って。霧華ちゃん、それ、なしだよー!」
暖かくなり始めた部屋を、二人の笑い声が満たす。
乾杯、と缶を開ける音がした。
私は、目を細める。
桜野は、部屋に私がいることを知っている。
全部知ってて、朗らかに笑っているのだ。
私の不本意な胸の鈍痛も。
……それを、素知らぬ顔で押さえ込もうとしていることも。
きっと、全部。
透きとおった、夜の底。(18)を読む。





ひゃ〜!
先輩は小悪魔ですね><
人の心をもてあそぶ
かたくなな鈴音ちゃんの心をゆさぶって
どーするつもりなんでしょ^^;
続きがきになりますb
零人はわけわかりませんね。
でも本当はレインが一番好きなんじゃないかという
予感もします。
好きゆえのあてつけのような。
それにしてもなんだかな。
ふぁぶい。
mami さん、こんにちはー。
コメント、ありがとうございます。
続き……どうなんでしょうね。
これから先、どんな展開になっても温かい目で見守っていただければ(笑)
更新頑張ります……!
銀河系一朗さん、こんにちは。
やっぱり読む人の中には終わりの部分の印象が強く残るみたいですね。
連載って難しい……。
桜野のわけわからなさは、果たして連載終了時に解消されるのか!?(笑)
零人は何をたくらんでいるんでしょう・・・あ〜知りたいです〜^^
でもそこをおもしろくじらして引っ張っていただきたい!この矛盾する心理こそ読者の醍醐味ですから!^^
こまきさん、こんにちは。
桜野の企みは近いうちに明らかになるかと思われます(笑)
しかし、いろいろと迷いは尽きない……。
頑張りますー。
とりあえず、今の所のラストまで追いつけたので良かったです;
さあ、次はどのような展開になるのでしょうかね?
多少長々しくも感じますが、逆にそれがこの物語の特徴でもあるでしょう。
続きをお待ちします♪
盥さん、こんにちはー。
読んでくださって、どうもです♪
なんか、もう、このお話も一ヶ月放置しちゃってますね……。
分身が欲しい、今日このごろです。
せめて、6時間は寝たい……。